【マジで全人類が読んだ方がいい】FACTFULNESS書評

いろいろレビュー

FACTFULNESS(ファクトフルネス)といえばビジネス書大賞2020 大賞受賞作。
世界で300万部の大ベストセラーですので多くの方に知られた本著。
医師、公衆衛生学者等数多くの肩書を持つスウェーデン出身のハンス・ロスリング氏と、彼の遺志を引き継いだ息子のオーラ・ロスリングとその妻の3名による共著作。

今さらながら読ませていただいたのでレビューさせていただきますw

まず、この本を読んで率直に思ったこと。
それは『マジで全人類が読んだ方がいい』ということです。
読んだ方がいいというか、読むべきですね。
コレはステマでもなんでもないですよw本気で言ってます!

世界的著名人も以下のように述べられています。

* ビル・ゲイツ、バラク・オバマ元アメリカ大統領も大絶賛!
「名作中の名作。世界を正しく見るために欠かせない一冊だ」―ビル・ゲイツ
「思い込みではなく、事実をもとに行動すれば、人類はもっと前に進める。そんな希望を抱かせてくれる本」―バラク・オバマ元アメリカ大統領

特にビル・ゲイツは、2018年にアメリカの大学を卒業した学生のうち、希望者全員にこの本をプレゼントしたほど。
Amazon商品説明欄より引用

なぜ僕もそこまで推すのか?
理由は2つです。

  1. [短期的目線]コロナウイルスの終息に役立つから
    ⇒ウイルスの驚異やワクチンの副作用に関する情報など、正しく恐れるためにかなり有効
  2. [長期的目線]SDGsを促進できるから
    ⇒世界を正しく見れば必要性をより実感できるし、誤った方向に人類が進まずに済む

以下をお読みいただければ共感いただけると思います。

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1 どんな本なの?

人々がいかに偏見にまみれ、世界を正しく見られていないかを気付かせてくれます。
また、その解決法を提示してくれています。

あなたがいかに世界を正しく見られているかに興味がある方は下段の13問のクイズに挑戦してみてください。本著で冒頭に登場する3択クイズなのですが、著者曰く世界の地位のあるどんな「偉い人」たちも正答率が33%を下回ったとのこと。つまり「チンパンジー以下(何も考えずに回答しても理論的には正答率33%になるはず)」ということです。

なぜ3択なのに3分の1も正解できないのか。
それは人間が情報を正しく見られない「本能」を持っているから。

世界を正しく見ることができればニュースなどから得られる情報を正しく吸収することができるようになり、ビジネスや政治など多方面で”正しい”対応ができるようになります。

本著を読み終えれば、決して「印象」や「イメージ」に左右されない、広い視野を持った人間になれるでしょう。そしてそれは世界中の人々が習得すべきことだと、僕は心から思うのです。

2 こんな人に刺さるかも

    • 世界の現状を正しく知りたい人
    • あらゆる情報を”正しく”見れるようになりたい人
    • 毎日が目の前の仕事に目いっぱいで余裕がない人
    • SDGsに関心がある人
    • ベストセラーを押さえておきたい人

3 内容をもう少し

著者によれば人々は偏見に溢れており、世界は正しく見れている人はごくわずか。
その理由は以下の10の本能が邪魔をして、世界を「必要以上にドラマチックに見ているから」

  1. 分断本能
  2. ネガティブ本能
  3. 直線本能
  4. 恐怖本能
  5. 過大視本能
  6. パターン化本能
  7. 宿命本能
  8. 単純化本能
  9. 犯人捜し本能
  10. 焦り本能

ネガティブ本能とは

たとえば「ネガティブ本能」は、偏った報道などにより世界や色んなことががどんどん悪くなっているように感じることを指す。
だが実際は世界の人類の寿命は確実に伸びているし、災害で亡くなる人の数は確実に減っている。たとえば大きな災害のニュースや飢餓や疫病に苦しむ人々の映像を見ると、世界は良くなっているにもかかわらず、まるで悪くなっているように感じる。

これには例えば

  • いい事はニュースになりづらく、悪いニュースばかりが報道されがちであること
  • 過去は美化されがちであることを心得ること

が必要と紹介されている。

わたしが思うに、そういう人たちは実はあまり深く考えておらず、なんとなく感じているだけだ。
FACTFULNESS 第2章ネガティブ本能より引用

恐怖本能とは

恐怖本能とは、「人は恐ろしいものには自然に目がいってしまう」という本能の事。
生き延びるために必要な本能であるのは確かだが、「リスクを正しく計算する事」の必要性がここでは述べられている。

つまり正しいリスクとは危険度×頻度であり、たった一度の報道などですべてを危険と考える事は正しい判断から遠ざける行為である。

これ、コロナウイルスの驚異やワクチン接種に関する報道を見る際に非常に重要な考えだと思う。
日々報道される「感染者数」だけでは本当のリスクは判断できないし、ほんの数例出た副作用でそのワクチンが「危険なもの」と判断するのは大きな間違いである。
決して「ちょっとのことでビビッてんじゃねーぞ」と言いたいわけではなく、一人一人が落ち着いて数字を見る必要があるということをお伝えしたい。

ただ、本著では報道に関して「衝撃的なことばかり報道するのはしかたない。」というスタンスである。確かに飛行機が無事現地に到着したことを報道してもなんにも面白くない。要は情報を受け取る側のリテラシーが重要ということ。納得ですね。

4 関連コンテンツ

TED Conference

TED Conferenceでのハンスの伝説のプレゼンです。
累計3500万回も再生されていおり、賞も受賞している。
この一生懸命な感じが彼の人柄を表していると思うし、すごくわかりやすい。

GAPMINDER

上記のプレゼンや本書でも数多く紹介されているバブルチャートなどの統計資料を無料で閲覧できる。
GAPMINDER

5 まとめ

我々が世界に対していかに誤った「印象」を持っているのか。
そしてそれはあくまで印象であり、実際のデータで見てみると全くの見当外れであることが多い。
そのことに気付かせてくれる本書はベストセラーになるべくしてなったと言わざるを得ない。

また世界中がコロナウイルスで苦しんでいるこの時期にタイムリーであるということも後押しされていると想像される。

そして、世界中がひとつになって推し進めていくべきSDGsにおいて本書が果たせる役割は本当に大きい。
世界中で共有できれば、世界は「もっと」良くなると思う。

 

試してみてね 13問のクイズ

本著の冒頭で筆者より出題される13問のクイズです。
*ちなみにウチの妻の正答率は3/13(23.1%)でした。僕は…ヒミツですw
ぜひ自分のイメージの正しさをしてみてください。

質問1.現在、低所得国に暮らす女子の何割が初等教育を修了するでしょう?

A 20%
B 40%
C 60%

質問2.世界で最も多くの人が住んでいるのはどこでしょう?

A 低所得国
B 中所得国
C 高所得国

質問3.世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?

A やく2倍になった
B あまり変わっていない
C 半分になった

質問4.世界の平均寿命は現在およそ何歳でしょう?

A 50歳
B 60歳
C 70歳

質問5.15歳未満の子供は、現在世界に20億人います。国連の予測によると、2100年に子供の数は約何人になるでしょう?

A 40億人
B 30億人
C 20億人

質問6.国連の予測によると、2100年にはいまより人口が40億人増えるとされています。人口が増える最も大きな理由は何でしょう?

A 子供(15歳未満)が増えるから
B 大人(15歳から74歳)が増えるから
C 後期高齢者(75歳以上)が増えるから

質問7.自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去100年でどう変化したでしょう?

A 2倍以上になった
B あまり変わっていない
C 半分以下になった

質問8.現在、世界には70億人の人がいます。下の地図では、人の印がそれぞれ10億人を表しています。世界の人口分布を正しく表しているのは3つのうちどれでしょう?

質問8選択肢(factfulness)

質問9.世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう?

A 20%
B 50%
C 80%

質問10.世界中の30歳男性は、平均10年間の学校教育を受けています。同じ年の女性は何年間教育を受けているでしょう?

A 9年
B 6年
C 3年

質問11.1996年には、トラとジャイアントパンダとクロサイはいずれも絶滅危惧種として指定されていました。この3つのうち、当時よりも絶滅の危機に瀕している動物はいくつでしょう?

A 2つ
B ひとつ
C ゼロ

質問12.いくらかでも電気が使える人は、世界にどのくらいいるでしょう?

A 20%
B 50%
C 80%

質問13.グローバルな気候の専門家は、これからの100年で、地球の平均気温はどうなると考えているでしょう?

A 暖かくなる
B 変わらない
C 寒くなる

 

正解はこちら。何問正解したか計算してみよう。
1 C、2 B、3 C、4 C、5 C、6 B、7 C、8 A、9 C、10 A、11 C、12 C、13 A

FACTFULNESS p,9~13より引用。写真は筆者が本著を撮影し挿入

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