令和の理想の上司はコレ!!『できるリーダーは、「これ」しかやらない』【書評】

いろいろレビュー

「新たにリーダー、マネージャー職に就いたが、何をどうすればいいのかわからない。」
「最近の若い子とは価値観が合わないからどう接していいのかわからない。」
「今は昔とは違うということはなんとなくわかっているのだが、何が違いどうしたらいいのかわからない。」
そんな悩みを持つリーダーは多いのではないでしょうか?

そんな日本全国の悩めるリーダーにとって、最高のパートナーとなるのが本書『できるリーダーは、「これ」しかやらない』です。

本書はそんなリーダーたちにとってかなりの手助けとなってくれます。
なぜならこの本にはざっくり分けて以下の3つの柱に沿った内容が書かれているからです。

  • 現代のリーダー自身の在り方、あるべき姿
  • 部下を伸ばす、自発的になる任せ方
  • 戦えるチームの作り方

これって多くのリーダーたちが課題として認識している項目ですよね。
僕の会社で先日リーダー向けの社内研修があったのですが、そこでも多くのリーダーが似たような問題を抱えていました。中でも「イマドキの若い子と価値観が違いすぎてどう接していいのかわからない」ということを多くのリーダーが話していました。
社外の友人からも同じような悩みを耳にすることが多いので、ある意味全国のリーダー共通の悩みなんじゃないでしょうか?

本書は「若手を活かすこと」をベースに上に挙げた3つの柱を丁寧にポイントがまとめられており、様々な角度から僕たちリーダーがすべきことを学ぶことができます。
この本を読めば、イマドキの若手を見事にまとめあげる、社内屈指のリーダーになれることでしょう。

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どんな本なの?

上では「3つの柱」と、かなりぎゅっと絞ってご紹介しました。
どれもこれも目を引くタイトルばかりなので、各章のタイトルをそのままご紹介しますね。

第1章 リーダーの悩みは、「頑張るポイント」を変えるだけで解決する
01 「部下の話」を聞く時間がない…リーダー失格なのか?
02 「任せられない」のは、部下のスキルが低いからか?
03 あまり叱らないようにしている。でもイイのだろうか?
04 年下への「接し方」がわからず、調整役になってしまう
05 部下が「仕事に本気」にならないのは、自分の責任?
06 部下から「放置されている」とクレーム。子供じゃないのに…
07 細かく指示しないと不安になるのは、気にしすぎ?
08「ケジメのない」状態をどうしたらいいのだろう?
第2章 できるリーダーの「部下を覚醒させる任せ方」
01 リーダーの「任せる覚悟」が、部下を覚醒させる
02 リーダーは自らの経験を封印し、部下に「経験」させる
03 こうすれば、新人にも仕事を任せられる
04 任せ上手なリーダーは、あえて「失敗談」を語る
05 むしろ、「実績がないリーダー」をお手本にする
06 トップダウンとボトムアップを使い分ける
07 「任せる」と「放任」の違いを理解しておく
第3章 「この人と頑張りたい」と思われるリーダーになる
01 プレイングリーダーは、モードのスイッチを切り替える
02 プレイヤーとしては優秀だった人の落とし穴
03 夜間・休日に、部下にメールを送らない
04 意識すべきは、「信用」と「信頼」の違い
05 効果的な”ほめどころ”を知る
06 最高のリーダーは「会社のため」と言わない
07 リーダーになったら、まず「使命」を探そう
08 「仕事を面白くする方法」を伝える
09 いい人より、「格好いい人」であることが大事
10 部阿野「希望」に火をつける
11 キチンと部下の「罪悪感」を取り除く
第4章 部下が「自分からやりたくなる」ように導く
01 「やる気」の方程式を知る
02 部下の「こうありたい」を知る方法
03 部下の「強み」を開発する
04 うまい目標設定で、「成長を加速」させる
05 何事も部下に「決めさせる」
06 新人には”ティーチング”で「不安」をなくす
07 中堅には”コーチング”で「考える力」を伸ばす
08 ベテラン部下の「最高出力」を引き出す
09 本気になれない人には、応援団をつける
第5章 一丸となって「戦えるチーム」の作り方
01 強いチーム作りの「設計図」
02 チームの「ビジョン」を、みんなで考える
03 「ビジョン」を浸透させる(ほとんどのビジョンは形骸化する)
04 チームの「挑戦」を決める(時間軸を決めると、エネルギーが集中する)
05 ムリなく結果を出せる「仕組み」を作る
06 行動を変えたいなら、「評価指標」を変えよ
07 最初は、「会話の量」にこだわる(内容は薄くてもいい)
08 お互いの「考え方」を知る機会を作る
09 1人ひとりを主役にする
10 感謝の総量を増やす仕掛け
第6章 スパッ!と「決められる」リーダーになる
01 いかなる時も迷わないために
02 迷った時は、「セオリー」で考える
03 考えるのは、いつも「課題は何?」
04 その場で判断できない時
05 リスクのない範囲で実験する
06 「自分の正解」にこだわらない
07 失敗を恐れないコツ
08 いたずらに”やること”を増やさない
第7章 「リーダーの孤独」を感じ時こそ、勝負どころ
01 リーダーにとっての「孤独」
02 「不条理」を乗り越える
03 常に「2:6:2」で考えると、反対も怖くない
04 「立場」で人を動かさない
05 孤独を感じたら、本に答えを求めよ!
06 社外の人との接点を増やす
07 時には、”弱さ”を見せたほうがいい

いかがでしょうか?
すぐに取り入れられるモノが多そうな感じしますよね。

父ちゃん
父ちゃん

ホンマにどれもこれも気になる内容やね!

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基本情報

カテゴリー:マネジメント
総ページ数:290ページ
父ちゃん読了時間:4日(空き時間に読書スタイル)
父ちゃん的読みやすさランク:読みやすい
☆1項目4ページにまとめられており、細切れでも読みやすい
定価:1,500円+税

こんな人に刺さるかも

  • 新米~ベテランまで、すべてのリーダー、マネージャー
  • イマドキの若い子への接し方にお悩みの方
  • これからの時代のあるべきリーダー像に興味がある方
  • 魅力的な組織を作りたい人

内容をもう少し

本当にほとんどの章で取り入れたい要素が満載なんですが、さすがにキリがないので第1章の中から最初の2つだけご紹介します。
第1章は「リーダーの悩みは、「頑張るポイント」を変えるだけで解決する」というタイトルです。
この章では”リーダー自身の在り方”について述べられています。

01「部下の話」を聞く時間がない…リーダー失格なのか?

昔のように「俺の背中を見ろ」というという時代は終わりました。そのことは皆さんなんとなく認識されていると思います。
「部下の話を聞かなくては」「これからはもっとコミュニケーションを取らなければ」と頭ではわかっちゃいるんだけど、忙しくてなかなかそこまで手が回し切れていないというのが実情ではないでしょうか?

実際、「上場企業の課長に関する実態調査(2017年11月実施/産業能率大学調べ)」でも約6割のリーダーが、3年前に比べて業務量が増えていると回答しています。
プレイヤーをしながらマネジメントをしているなら、なおさらです。
自分の業務が忙しいために、マネジメントが疎かになっていると考えているリーダーも、同じく約6割にものぼるというのです。あなただけではないのです。
できるリーダーは、「これ」しかやらない p,24-25より引用

つまり、もはやこれはリーダーあるあると言える問題です。

ここで紹介されている解決策(ポイント)は「いかに任せるか」です。
自分の効率を上げて…とか、もっと速く片付けて…ということではなく、もっと部下に仕事を任せることでコミュニケーションの時間を創出しようというのです。

第6章で、スティーブ・ジョブズのあるエピソードが紹介されています。
「何をしないかを決めるのは、何をするのかを決めるのと同じくらい大事だ」という言葉、もしくはジョブズからGoogleの創業者ラリー・ペイジに送ったとされるアドバイス「やらないことを決める。それが経営」。
これらを聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
この意味は「無駄なことはしない」というニュアンスで紹介されることが多いですが、その先の意味として「やるべき事に注力する」というメッセージが込められています。リーダー、マネージャーとしてコミュニケーションが大事だと考えているのであればその障害となっているものは取り除く必要があるわけです。

でも部下に仕事を振ったら嫌がられるんじゃないか?と思う方もいらっしゃると思います。ですが、実は意外とそうではないということが紹介されています。
部下の不満の中に「もっと、信頼して任せてほしい」「チームでできることはあると思うのに」というものがある。つまり、もっと部下や仲間を頼っていいということです。

ですから、部下の話を聞く時間がないというのであれば、仕事を早く片付けることを考えるのではなく「仕事を任せる」ことが重要です。
*もちろん『「任せる」と「放任」の違いを理解しておく』(第2章)などは合わせて頭に入れておく必要があるでしょう。

02「任せられない」のは、部下のスキルが低いからか?

そうは言ってもなかなか部下に任せられないし…という方、心の中はこんな感じではないでしょうか?

自分でやったほうが早いし、出来ばえもよい。
教える手間はバカにならない。部下にもう少し力があれば…。
                           できるリーダーは、「これ」しかやらない p,28より引用

ドキッとするテーマですよね。
もちろん、部下のせいなんかではありません。単純に自分のやり方でやりたいというエゴですね。

お子さんがいる方は、子育てにも通じる部分があると言えばおわかりいただけると思います。子供ができないからと言って親が代わりにやってしまうと、その子供はいつまで経ってもできるようになりません。仕事における新人、若手は子育てにおける子供と同じです。つまり部下のスキルが低いから任せられないのではなく、リーダーに「任せる勇気がない」だけと言えます。自分はできているつもりの方も、もう一度振り返ってみることをオススメします。頭ではわかっていてもできていない、つい出しゃばっているということは本当にありませんか?僕は…ありますね。…あります。

これからの時代は日本型雇用が崩壊、ダイバーシティー&インクルージョンは更に広がり、ますますプロフェッショナルな人材、つまり個の力が求められる時代になります。そんな時代にリーダーが部下の成長の邪魔をしていてはいけませんよね。

自分以外の「他社の能力」を活かし尽くすことが、組織を成長させるリーダーの務めなのです。
                           できるリーダーは、「これ」しかやらない p,30より引用

その他、父ちゃんに響いたタイトル

もっともっと語りたいことはたくさんありますが、ウザいのでやめときます。
ただ、特に響いたタイトル(小タイトル含む)だけ紹介させてください。

  • 「上司の恥ずかしい失敗談」が部下の主体性を引き出す
  • 「任せる」と「放任」の違いを理解しておく
  • ほめるスキルは、できるリーダーの必修科目
  • 何事も部下に「決めさせる」
  • ムリなく結果を出せる「仕組み」を作る
  • 目的に立ち返る(何のための決断か)
  • 立場で人を動かさない

どれもチェックしてみたいと思いませんか?

まとめ

今回は令和のリーダー必読書と言える『できるリーダーは、「これ」しかやらない』をご紹介しました。日本全国の多くの悩めるリーダーにとって「若手を活かすこと」は目下の至上命題なはず。中にはすでに素晴らしいリーダーの方もいらっしゃるとは思いますが、すべての面で完璧なリーダーなんていないはずです。なぜなら時代と人の価値観は常に動いているからです。何も本書をすべて盲信すべきとは言いません。でも納得できる解決策を数多く提示してくれているのは確かです。

僕は常にカバンに入れて読み返せるようにしています。(本当です)
それだけ自分の至らなさや改善点に多く気付かせてくれ、できていないことが多いと感じたからです。逆に言うと、もっともっといいリーダーになれる余地があると感じました。
最近ちょっとした失敗談があったので、部下に話しました。実行に移さないと意味がないですからねw
同じ悩みを抱える全国のリーダーたちに是非目を通していただきたい。心から思わせてくれる良書でした。
できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ [ 伊庭 正康 ]

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できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ [ 伊庭 正康 ]
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