【リーダーがすべきはまず自分が変わること】「マンガでわかる!ほめる技術」から考える

4.0
いろいろレビュー
父ちゃん
父ちゃん

ついにうちの部署に新人くんが来ることになった!

ゴリさん
ゴリさん

ウチも!でも「怒ったらアカン」って上層部から言われた。。

父ちゃん
父ちゃん

ほめて伸ばせと言われたけど…

どうしていいんかいまいちピンとこんのよね~

最近の若い子は昔とは違うとは言われているけれど、じゃあどう接したらいいんだろう?とお悩みの中堅、マネージャークラスの方は多いのではないでしょうか?

確かに僕も”イマドキの子”との価値観の違いを痛感しています。
「そこまで教えないといけないのか?」「甘えすぎだ」などと思ってしまったこともありました。
ですが、それは間違いです。彼、彼女らは決して能力が低いわけではありません。ついつい頭ごなしに怒ってしまったことでも後から理由を聞いてみたら、意外としっかり考えられていたりします。

そうです。皆さん薄々感づいてると思いますが、僕たち上司側も考え方を変えなければいけない時が来てるんですね。うかうかしてると飛んだ時代遅れのリーダーになりかねません。そしてそれは時代が動き続けているからに他なりません。

父ちゃん
父ちゃん

これまでの自分の考えを一旦リセットして、

新しいものを取り入れる勇気が必要ってことやね!

というわけで早速色々と本を読んでみたので、その中の一冊をご紹介します。
今回は「マンガでわかる!ほめる技術」石田 淳(宝島社)です。

この本を一言で表すなら「最近の若者との接し方を手っ取り早く学べる本」といったところでしょうか。

この本は、若者との接し方、とりわけ「ほめ方」について非常にコンパクトにまとめられています。ですから時間のない方でもサラッと読めてしまいます。そして要点を端的に押さえることで令和における”リーダー/マネージャー”としてのスキルアップが手軽にでき、あなたはきっと”いい上司”に近づくことができます。それはつまりあなたのキャリアアップに繋がる。手の焼ける若者のための勉強だと考えておられるかもしれませんが、最終的には自分自身の幸福感に還ってくる。僕はそう思います。

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どんな本なの?

本書は7つのチャプターにわかれており、それぞれのチャプターに若手社員とその上司の組み合わせが登場します。各チャプターはショートストーリー(マンガ)とテキスト解説から成っています。
それぞれの悩める上司に、謎のキレイなお姉さんがアドバイスをしていくという流れです。
やはりマンガですのでスラスラ読めます。読みやすいからすぐに取り入れやすいというのは大きなメリットですね。

こんな人に刺さるかも

  • 会社の若手との接し方がわからない方
  • ついつい怒ってしまうという方
  • 最近の若者はダメだと思ってしまっている方
  • ”理想の上司”になりたい方

著者情報

著者 石田 淳(いしだ じゅん)
行動分析学に基づくマネジメント手法の第一人者。米国のビジネス界で大きな成果を上げるこの手法を日本人向けにアレンジし、社団法人行動科学マネジメント研究所を設立した。現在、株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長兼最高経営責任者・社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事・ アメリカの行動分析学会 ABAI会員・日本行動分析学会会員・日本ペンクラブ会員 ・日経BP主催『課長塾』講師。
行動科学について詳しく知りたい方は公式HPへ

著書「短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント」(ダイヤモンド社)、「教える技術」(かんき出版)、「育てる技術」(日経BP社)、「まんがで身につく続ける技術」(あさ出版)、「辞めさせないマネジメント 行動科学を使えば若手が自ら成長する!」(PHP研究所)

本書の基本情報(父ちゃん主観かなり含む)

カテゴリー マネジメント、コミュニケーション
総ページ数 224P
父ちゃん読了時間 1日~2日
父ちゃん的読みやすさ 「非常に読みやすい」
定価 1,300円+税
父ちゃん総合評価 4 out of 5 stars (4 / 5 Piggy-Points in Tooltip)

口コミ

内容をもう少し

マンガでわかる!ほめる技術

あんまり内容を公開してもアレなので、ひとつのエピソードと、そこから思う僕の考えをちょっとだけご紹介します。

ある上司は、覇気がなく同僚と無駄話をしている新入社員に「やる気はあるのか!!」と怒ります。「やる気ならあるんですが…」と新人。
(どこにでもありそうな光景ですw)
上司は知り合いの女性にたまたまその新入社員のことを愚痴ったところ「それは怒り方が悪いのでは」と逆に諭されます。後日、女性にもらったアドバイス通りに接すると、新入社員との関係は修復され、いきいきとした職場に変わっていく…というのがチャプター1のあらすじです。

ここで上司が受けたアドバイスは以下の通り

  1. 望ましくない「行動」に焦点を当てて叱ること
  2. 部下にとってメリットを感じられるように褒めること
  3. 部下の価値観を知ること

①望ましくない「行動」に焦点を当てて叱ること

上司が発していた「やる気はあるのか!」という言葉。これはその人の人格や性格を否定するものです。ですが部下は「やる気はあるのか」と聞かれても「ありますが…」としか答えようがありませんよね。我々の時代はそのように怒られたら、”よくわからんけどやる気ある風”にがむしゃらに突っ走ることで乗り越えてきました。しかし、イマドキの子たちは”何に対して怒ってるのかハッキリしてくれないとわからない”のです。こういうと「そんなこと自分で考えろ」と思う人もいるかもしれません。でもよく考えてみて下さい。我々の若い頃と今の若い子たち、どっちが思考停止してますか?目的地も確認しないまま走り出していた我々の方がよっぽど思考停止してますよね。
というわけで、「やる気はあるのか!」などと抽象的に怒るのではなく、怒るに至った「行動」に焦点を当てて叱ることが重要です。
「お客様にあのような態度を取ったら、まるで他人事かのように感じ、不愉快に思われるかもしれないから良くない」という風に、具体的に何が悪かったのかを指摘してあげなければなりません。
さらに言うと、「怒る」というのは感情に任せて相手を攻撃すること。「叱る」というのは相手の成長の為に心を鬼にして論理的に伝えること。だと僕は思っています。この違いについても認識しておく必要があります。
「めんどくさいなー」と思ったあなた、まだまだ自分が変わる覚悟ができてませんねw

②部下にとってメリットを感じられるように褒めること

例えばお菓子が目の前にあるとします(A:Antecedent 行動の直前の環境)
それを食べるとします(B:Behavior 行動、発言、ふるまい)
おいしければもう一つ食べるが、おいしいというメリットがなければもう食べない(C:consequences 行動した直後に起きた環境の変化)
これをABCモデルと呼びます。(本書で紹介)

つまり、部下にとってメリットを感じるほめ方をしないと、せっかくの望ましい行動も続かないということです。

③部下の価値観を知ること

これは一つ前の「部下にとってメリットを感じられるように褒めること」の前提条件として、上司が理解していなければならないポイントです。
部下が何にメリットを感じてくれるか、というのは、部下の価値観がわからなくては施しようがありません。
例えば部下が将来マーケティング部を志望しているのであれば、「こないだのレポート、マーケティング部の仕事でも重要な視点から分析できてたよ」という風にほめることができます。これには、まず部下が「マーケティング部を志望していること」を知っている必要があるわけです。
ですから日頃からコミュニケーションを取り、「相手を理解する」ことがめちゃくちゃ重要です。
僕はソッコー取り入れました。

まとめ

以上、今回は「マンガでわかる!ほめる技術」石田 淳(宝島社)についてご紹介しました。
イマドキの若者との接し方に悩んでるリーダーの皆さんにとって大切なことは、若者たちの成長を待つことではありません。途中でも何度も触れましたが、上司、リーダーである我々が変わらない事には何の解決にもならないでしょう。それどころか、時代遅れの痛いリーダーになってしまいかねません。
冒頭、この本は「最近の若者との接し方を手っ取り早く学べる本」とご紹介しました。
本当にサラッとポイントを学べることはメリットだと思いますが、がっつり勉強したいという人にとっては物足りないかもしれません。
ただ、こういった自己啓発系の本は1冊の内容を盲信するのは危険です。何冊かの本を読んで自分の中で考えをまとめていく方がバランスの取れた思考ができあがると思います。
本書があなたのよりよい人生のお役に立てれば幸いです。

 

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