報連相 「相談のしかた」でデキる男になる

ビジネス

「報連相が大切だ」

サラリーマンの皆さんは一度は言われたことがあると思います。
古くからある親父ギャグのような言葉ではありますが、
特に新入社員など経験の浅い方にとっては
仕事の基礎を学んでいく過程で重要だったりします。
私はこの報連相の中でも特に「相談」のしかたによって
個人間で大きな差が出てくると考えています。

つまり、この記事でご説明することを意識するだけで
半年後、1年後に同期やライバルたちに大きな差をつけられるのです。

ではこの「相談のしかた」について私の考えを述べたいと思います。

 

仕事ができる人になれる相談のしかた

ではどのようなものなのか
結論から言います。

自分なりの答えをもった上で相談する”ことです

当たり前と思われる方がいるかもしれませんが、
私の経験上ほとんどの方ができていません。

いや、3年目くらいの方に限れば、できている人を
見た記憶がありません。

 

なぜ仕事ができる人になれるのか

 

それはその場で「答え合わせができるから」です。

 

具体例を挙げてお話しします。

とある会社で何か問題が起こったとします。

全く同じ状況だとして、次の竈(かまど)くんと炭治郎くんの
対応を比べてみてください。

 

竈(かまど)くんのケース

竈「やっべ!問題が発生しちまった!すぐに課長に相談だ」
竈「冨岡課長!〇〇が~という状況です。どうすればよろしいでしょうか?」
冨岡「そうか、じゃあ××してみようか」

 

炭治郎くんのケース

炭「やっべ!問題が発生しちまった!すぐに課長に相談だ」
炭「冨岡課長!〇〇が~という状況です。
私としては△△すべきかと思いますがいかがでしょうか?」
冨岡「なるほど。いい案だが、このケースは☆☆だから××してみようか」

 

違いがわかりますでしょうか?

竈くんの場合は上司に状況を説明をしたのち、
どうすればいいか次なる行動をすぐに聞いています。

一方炭治郎くんはというと、自分なりにどうすればいいか
考えた上で解決策を提案しています。

一見竈くんの方が早く最適解にたどり着いたように見えますが、
これでは竈くんには何も残りません。

一方この例では炭治郎くんは意見を却下されてしまいましたが、
上司は炭治郎くんに「☆☆だから」ときちんと理由を説明しています。
さらに炭治郎くんの案は「いい案だ」とも言われています。

つまり、ここで炭治郎くんが学べたことは以下の2点です。

①今回のようなケースであれば課長案が良案   ⇒ つまり 「答え」
(必ずしも上司の案が正解ではありませんが)
②自分の案は大筋で間違っていない(考え方は合っている)⇒ つまり 「考え方」

竈くんはすぐに「答え」を求めてしまっていますので、
答えはわかったとしてもその答えに至る考え方については学べていません

したがって竈くんは、今後同様のことが起こったら、
きっと今回課長が提示したものと同じ対応を
機械的に取ってしまうでしょう。

仕事は生き物ですから、似たような案件でも
毎回全く同じであるとは限りません。

だからこそ、炭治郎くんが「解決策を自分で考えた」ということに
非常に大きな価値があるのです。

 

 

私の過去の失敗

私は営業一筋19年です。
私も新入社員のころ、客先で起こった事案を
持ち帰っては上司に相談をしていました。

ところが現場を回り始めて3か月くらいした頃、
いつものように上司に相談を持ち掛けたところ

上司に「で、お前の思いはどこにあるんや?」
と言われてしまったのです。

私はハッとしました。

それまでの私は現場での事案を上司に伝え、
その通りに実行するただの伝書鳩。

「担当者」としての意思などなにもない営業担当風ロボットだったのです。

それ以降私は上司に相談する際、必ず「どうしたいのか」という案を考えてから
上司に相談することにしました。

そうすることで見えてきたのが上で述べたメリットなのです。

 

ライバルたちをさらに一歩出し抜こう

ここまで述べた事を実践し続けることで、
あなたは確実に「できる社員」になれるでしょう。

でも待ってください。
実はもう一歩ライバルに
差をつけられる方法があります。

それは

「上司の意見とのすり合わせをする」

ということです。

簡単に言うと答え合わせをするということですね。
上記のような事例のあと、遠慮せず上司に聞いてください。

「僕(私)はAという理由でBすべきかと思ったのですが、
(上司さん)はなぜそのように判断されたんでしょうか?

※念のためのアドバイスです。あくまで上司の判断が不服なわけではないと断ってから聞いた方がいいと思います。中には気を悪くされる上司の方もおられるでしょう。

このようにする事で、「答え合わせ」が
より確実に行えるのです。

上司の判断はこれまでの経験に基づいてなされたものです。
長年にわたって培ってきたその判断基準を
たった一回の事例で学べるなんておいしいと思いませんか?

でも、これって組織として
「ノウハウを蓄積する」ってことなんです。
これがないと先輩のミスは全く活かされず、
毎年新人さんが同じようにミスを
繰り返すという痛い組織になります。

それって組織を人間に例えるなら、
まったく学習能力のない人だと思いませんか?

 

相談するという機会を大切に

ここまで述べてきたように、
一つの経験から1個学べる人より
2個3個学べる人の方が
成長が早いのは当然の話です。

これを積み重ねると大きな差が出ることは
ご納得いただけるのではないでしょうか?

だから再度言います。

自分なりの答えをもった上で相談する。
これを繰り返すと確実に仕事ができる人になるのです!!

最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたにとって1フレーズでも心に残ってくれれば嬉しいです。

 

    コメント

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