「間違っているのはあなたじゃない」パワハラ モンスター上司との闘い方

ビジネス

厚生労働省のデータによると、令和元年に都道府県労働局等に
設置した総合労働相談コーナーに寄せられる「いじめ・嫌がらせ」に
関する相談件数は87,570件となっており、
下の図の通り年々増加傾向にあります。

「いじめ・嫌がらせ」の相談件数
引用元 厚生労働省「あかるい職場応援団ホームページ」

上司からのパワハラなどのハラスメントに
悩む方が非常に多いことがよくわかります。

今悩んでいるあなた。
安心してください。
決して世界であなただけに起こっているレアなことではありません。
当然周囲に相談することは全然恥ずかしいことではありません。

本記事は、悩めるあなたの現状が、
そして今後の人生が少しでも
今より良くなることを祈って
作成しています。

あなたの大切な、たった一度の人生です。
おかしな上司のために悩むことすら時間のムダ。
深刻に悩むくらいならさっさと転職してしまうというのは
全くもって間違った行動ではないと思います。

ただ、せっかく入った会社、そんな人のために
こっちが辞めるなんて悔しくないですか?
ムカつきませんか?

それに、転職活動したときの面接では
退職理由を必ずと言っていいほど聞かれます。

このとき、面接官の心理を想像してみて下さい。
上司がモンスターで、やむに止まれず退職したことが
真実だとしても、
そしてそれを赤裸々に語ったとしても
「話を盛ってるんじゃ?」
「本当はこの人に問題があったのでは?」
と思われてしまっては損です。
相手はあなたの話でしか事情を知ることができないので
これはある意味しかたがありません。

ですからこの記事では同じ辞めるにしても、
やる事やって、筋を通した上で堂々と辞める
という手をご提案したい
>と思うのです。

是非とも闘って、一矢を報いてやりましょう!
もしかしたら劇的に環境が改善し、
会社を辞めなくても済むかもしれません。

まずは相談してみる

ハラスメントに対しては
厚生労働省より「事業主が講ずべき措置」の指針が

出されています。

つまり多くの会社にはなんらかの窓口が用意されているはずです。
まずは会社の人事課や労務課に相談しましょう。

ただ、会社によってはしっかり整備がなされておらず、
機能していない場合もあるでしょう。

その際は
都道府県労働局雇用環境・均等部(室)
もしくは土日、もしくはメールで相談可能な「ハラスメント悩み相談室
まで相談下さい。

もし可能なら、いつどこで~いわゆる5W1Hをメモしておくと
話が早いと思いますが、そのような記録は手元になくとも
辛い気持ちを抱えず、まずは相談してみることをお勧めします。

一矢を報いる

ここからはあなたの反撃(対処)方法をご提案します。
といっても、暴力に頼ったり暴言を吐いて辞表をたたきつける
なんてことをしてはあなたの経歴に傷がつくだけです。
相手が悪ならこちらはあくまで正義を貫くことが大切です。

まず、こういったパワハラモンスター上司がもつ特徴を
ご紹介します

<モンスター上司の共通点>
・自分より下とみなした人間にはガッツリ上から来るくせに、目上の人には弱い
・しっかり意見を言ってくる、勢いのある部下には何も言わなくなる

これらを念頭に対処するといいと思います。

理不尽に叱られたとき

さんざん理不尽なことを言われたあとは、
後ほどメール
改めて質問する形で明文化しましょう。

もちろんただのメールではありません。
宛先のCにもっと偉い人を複数名入れましょう。
そして本文ですが、あくまで「質問」や「反省」という
姿勢でOKです。

(メールの例)
「先ほど鬼畜課長よりご指導いただきました件につきまして
ご教示いただきたく存じます。
本件は社内のルールにのっとり申請を上げさせていただきましたが
「理由はないがとにかく通せない」とのことでございました。
このような場合、私はどのようにすればよろしかったのでしょうか?
お客様へのご提案期日も迫っておりますため、今後の参考とさせて
いただきたく、何卒ご指導のほど何卒宜しくお願い申し上げます」

送る際は「いっけー!!」と言って送信ボタンをクリックしてください!

自分で言った事を忘れる人/ブレまくる人

悪気があるのかないのか、
自分で言った意見をころころ変えたり
方針がブレまくる上司も
たまにいますよね。
こういう人への対処法です。

可能な限りやりとりをメモしておく

特に自分の意に反して
危ない橋を渡らせようとしてくるような
指示をしてきたとき
(例 領収書に細工をさせる等)は要注意です。

「俺が責任を取るから」なんて信じてはいけません。
あとから問題が発覚したとき、
信じられないくらい堂々と裏切ります。

そんな切り捨てられそうなピンチの時、
「ちょっと待ってください。ぼく(わたし)指示を
受けたときのメモを取っています」
という最強のカードを繰り出せます。

それでも証拠にならないなんて言う人は、
迷わずもっと偉い人にチクりましょう。
コンプライアンスは企業において
死活問題になりえます。
会社としても無視できない問題です。

<メモの注意点>
5W1H+その時の感情を入れておきましょう。
いつ、どこで、だれが、なにを、どのように、どれくらい、
そしてあなたが何を思ったのか、です。
あとから人に見せる事を考え、あくまで汚い言葉に
なりすぎないように注意してください。

最初に以前相談した件だということを伝えてから本題に入る

「こないだ◯◯という風に
ご報告した案件なんですが、、、〜という事になりました」

これを言わないと、言われた通りにやっただけなのに
「なんでそんな判断したんだ」と言われかねません。
毅然と言い返せるようならいいのですが、
多くの場合はそんな風に当然のごとく言われたら
なかなか言い返すことは難しいでしょう。
だから前もって予防線を張るのです。

逆に利用してやる

いつもいつもコロコロと意見が変わる人は
一つ一つの案件に真摯にこたえていません。
記憶があいまいだから前に自分が言った意見すら
覚えていないのです。

例えば少し報告が遅れてしまったような時などは
こう言って逆に利用しちゃいましょう。

「先日〜というところまでお伝えしていた(←ウソ)案件ですが〜」

いつもいつも虐げられているのだから、
これぐらい許されるでしょう。

一つのテクニックだと思ってやっちゃえばいいのです。

パワハラ会議

鬼舞辻無惨様のような上司はなかなかレアだと思いますが、
多くの同僚がいる中で

  • 終始特定の個人への集中攻撃
  • 怒声と罵声を浴びせ続ける
  • 的確な指示でもなんでもなく、ただ無力と罵る

いわゆる「つるし上げ会議」なんてものは
まだまだあるのかもしれません。

そんなの辛すぎますよね。
でもコレ、チャンスです。
ボイスレコーダーでしっかり録音して
チクってやりましょう。

これ以上ない証拠です。
ただし、社内のどこに敵の見方がいるかもわかりません。
しっかりバックアップを取ることをお忘れなく!

さいごに

このような問題のある人を
マネージャーや責任者に置いている
組織自体が残念なんですが、
悲しいかなこういうことはどこの組織にもよくあります。
転職した先にもっとひどい人がいないとも限りません。

そんなときはこんな風に思ってください。
昔どなたか芸能人の方がおっしゃってた言葉です。

この人は前世がボウフラで、今回人間が初めてで
まだ人間に慣れてないんだな。
かわいそうな人だ (ボウフラさんすみません)

そして今回ご紹介したような対処って、
以下のようなメリットも
あると思います。

・最悪の事態からでも行動を起こせたという自信
・精神的に強くなれる
・うまくいかなったら辞めればいい(ノーダメージ)

一番大切なこと

そして今回お伝えしたいのは実はここです。
目の前にいるかわいそうな上司は、格好の見本です、
目の前に「悪い見本王国」の王様がいるのです。

ですから将来あなたは

絶対に同じようなモンスターにならないでください。

人って案外、自分のことは棚に上げてしまっているものです。
あんなに文句言ってたのに、
いざ部下を持つと急に高圧的になってしてしまうって人を
私は何人も見ています。

そうならないためにも、
かわいそうな上司がしていることをよく観察し、
それによって部下たちがどう感じ、
組織がどのようになっていったのか。
そして自分ならどうするのか

そんな目線で見れたら
あなたは将来、
どうすればモチベーションを上げることができるのかがわかる
すばらしい上司にきっとなれると思います。

コメント

  1. […] 自分の非を素直に認められると 上司はそれ以上何も言えなくなるものです。 (※モンスターのぞく モンスターの対処法はこちら) […]

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