仕事をする上で人間関係が重要なのは言うまでもありません。
せっかくの好きな仕事であっても、
人間関係一つで嫌いになってしまうなんてこともあり得ます。
人間関係って、誰もが悩んだことがある問題ですよね。
「嫌われる勇気」などで有名なアドラー心理学でも
「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」という概念が
根底にあるくらいですから、
人間関係で悩むことは何もおかしなことではありません。
学生時代を思い返してください。
クラスの中で気の合う人というのは数名だったと思います。
そこからもわかるように、性別、出身地、国籍、年齢に至るまで
色んな人の集合体である会社で、
めちゃくちゃ人間関係良好なんてありえないと考えた方が
気が楽ですよね。
しかし、私が今まで出会ってきた優秀な人というのは、
得てして良好な人間関係を
築いている方が多い傾向にあるのも事実です。
何かがうまいんですね。
そこで今回は私がこれまで見てきた、あるいはマネして実践してきた
有効な人間関係の築き方について
10個の方法をご提案したいと思います。
何か一つでも参考になるものがあれば、是非実践してみてください。
10個は以下の通りです。
②約束は必ず守る
③他人の為に使える時間の余白を残しておく
④人が絡む仕事ほど早く片付ける
⑤素直にあやまる
⑥難しい言葉を多用しない
⑦自分と異なる意見は、まず受け入れる
⑧感謝の気持ちを印象的に伝える
⑨合わない人とは深く付き合わない
⑩本当に疲れたらリセットする
順に説明します。
もくじ
先に「与える」
返報性の原理というのをご存じでしょうか?
簡単に言うと「人は与えられるとお礼をしたい気持ちになる」
行動経済学などで用いられており、例えばスーパーの試食なども
これにあたります。
仕事においても同じです。
何かをしてもらったら、自分も何かお返ししなくては
という気持ちになるのが人間の心理です。
たまに「血ぃかよってんのか!」みたいな人もいますがw
ここで大事なのは「先に」という部分です。
常に先に与える意識を持つことで
「あの人は優しい」「親切」というイメージを
植えつけることができます。
結局同じくらい与えてもらってたとしてもです。
お互い気持ちいいわけですから、デメリットはありません。
約束は必ず守る
これは社会人というより、人として当然ではあります。
皆さんこれについては「わかりきっとるわい」という
感じかと思います。
しかし、約束を忘れるつもりはなくても
「あ、忘れてた」という小さなうっかりは
誰しも経験があるのではないでしょうか。
私は社内の人であっても社外の人であっても、
メモを取らない人はどこか信用することができません。
「人間は忘れる生きもの」だと考えているからです。
メモを取らない人は明らかにうっかりが多い。
自分が言ったことすら忘れているなんていうこともザラです。
これでは信頼に足る人になれるはずもありません。
小さな約束でも必ず守る。
守れないようなら最初から約束しない。
これが鉄則です。
他人の為に使える時間の余白を残しておく
「先に与える」でご紹介したGIVEの精神はとても尊いのですが、
いつもいつも人のためばかりに働いていては
本来のやるべき仕事がおろそかになります。
優先順位は見失わないように注意しなければなりません。
その為には、日ごろから仕事に優先順位をつけ、
またほかの人を手伝える時間的な余白を
作っておくことが重要です。
これは約束を守るためにも必要ですね。
スケジュール/タスク管理については
こちらの記事をどうぞ
【人生の充実度が変わる】仕事ができる人のスケジュール管理/タスク管理
私は野球部時代、送りバントの練習ばかりしていたら
ランナーなしで打席が回ってきたとき、全く打てませんでした。
ちょっと違うか
人が絡む仕事ほど早く片付ける
上記のリンク記事中にも書いたのですが、仕事の優先順位をつける際、
他の人が絡む仕事ほど先に片付けるというのも有効な手段となります。
「自分待ち」の状態を作らないということですね。
これをやることで
「あの人は仕事が早い」「すぐにやってくれて助かる」
という評価になります。
素直にあやまる
仕事上、大なり小なりミスは必ずあります。
大事なのはミスしたあと。
小さなプライドは捨て去って、素直に謝りましょう。
相手が苦手な人でも、相手が意地を張って失敗を認めなくても、
相手がたとえ後輩でも、部下であっても、です。
ミスを認めたからと言って評価が下がるようなことは
まずありません。
それよりも、自分に大きな非が無いようなときでも
どこかに反省できるところはなかったかと
自省する姿勢はよほど好感が持てます。
難しい言葉を多用しない
ジャーゴンという言葉を聞いたことはありますでしょうか?
ジャーゴンとは仲間内にだけ通じる特殊用語のことで、
転じてわけのわからない言葉という意味があります。
仕事においては、ここは注意が必要です。
もちろん仕事ですから専門的な話をする機会は
あると思いますので、その時はOKです。
しかしそうではない何気ない会話などで、
わざわざ難しい言葉を多用してマウントをとる姿勢は、
相手にとって不快でしかありません。
相手からすると
はいはい、頭が良ろしいですね
わたしのこと置き去りにしてますよ~
てか意味わかりませんよ~
という感情にしかなりません。
確かに、時には威厳を発揮する為に有効なのですが
これは非常に難易度が高く、かつリスクが高いので
わざわざやる必要はないと思います。
自分と異なる意見は、まず受け入れる
すぐに否定しない
とにかく開口一番否定するクセが染みついてしまっている人って
いますよね。
口を開けば文句ばーっかり言ってる人です。
会社勤めをしている以上、色んな理不尽なことがあるのは当然です。
そのたびに文句ばかり言っていても、周りは決していい気はしません。
言いたいことがあるなら
「じゃあどうすればいいのか」を添えて建設的に意見すべきです。
もちろん、周りが文句を言ってるときに同調せずに
一人だけ良い子ぶる必要はありません。
適度に合わせておけばOKです。
さらにもう一つ、否定グセはときに知らぬ間に
相手を傷つけてしまう恐れがあります。
たとえば次のような場面です。
A「来月から評価制度が見直されるらしいよ」
B「そうなん?どうせウチの会社の事やからロクでもない制度なんちゃうの?
だいたい俺は今のままが一番や思てるから変える必要なんかないねんて。
『時代に合わせて変化を』とか言う奴おるからね~。説明会だるいわ~」
A「そうだよねー。(私が人事部に提案したんだけどな…)」
第三者の意見のように思えても、実は相手の意見でもあることがあります。
この例ではBさんはこの制度のことを深く知っているわけでもなく、
具多的に新制度のどこかに不満があるわけでもなく、
とにかく「変化」に文句を言っています。
内容をきちんと理解した上での話ならまだしも、
否定グセが染みついている為にムダに相手を傷つけてしまっています。
こういう人が敬遠されていくのは当然の事かもしれません。
まず相手の意見を反復してから自分の主張を述べる
自分の意見をいうことは非常に大切な事です。
自分の意見を持つことすらできていない人も多いです。
しかし、思いが強すぎてトラブルになるケースも
少なからずあります。
思いが強いというのはとてもいい事なのですが、
相手の主張と自分の主張が異なった場合は注意が必要です。
ぶつけられた主張に対して、即座に自分の主張を
ぶつけるのではなく、まずは理解を示してから
自分の主張を述べるようにすると良いと思います。
A「今度の商品、絶対に低価格帯でいくべきでしょ」
B「Aさんは低価格帯派なんやね。確かに世の中の風潮的には
低価格路線やもんね。でも、私はあえて高価格帯でいきたいと
思ってんねん。こないだのリサーチ結果を見ても…」
いきなり自分の意見を否定されると人はムッとするものです。
この方が相手も冷静になれ、双方ともにメリットがあります。
「波風を立てない」というと、
何か古い言い回しのようになってしまいますが
つまりそういうことです。
面倒だなと感じる人もいるかもしれませんが
ほんのひと工夫で良い人間関係が築けるなら安いものだと
私は思います。
感謝の気持ちを印象的に伝える
仕事をしていると、誰かに何かを依頼したりすることが
少なからずあると思います。
そんなとき、メールを活用すると効果的です。
メールなんて誰しもが使ってるよ!という感じですよね。
でも、仕事のメールはついつい定型文的な「業務メール」に
なってしまいがちです。
ですから私は、お礼を伝える際には相手の印象に残りそうな
言葉をちょこっと付け足して感謝を述べるようにしています。
例えば簡単な資料を送ってもらった際の返信です。
✖「お疲れ様です。
例の資料、拝見しました。
ありがとうございました。」
〇「お疲れ様です。
例の資料、拝見しました。
いつも素早い対応、大変助かります。」
最初のものより、あとの方が受け取った人の心に
感謝の気持ちが届くと思いませんか?
何かオリジナルの感謝ワードを入れる。
それだけでお互いが気持ちよく仕事ができますよ。
合わない人とは深く付き合わない
人間関係をよくするために、これまでいくつかの方法を
お伝えしてきました。
しかし、何をやっても合わない人はいるものです。
これは誰が悪いわけでもない。
冒頭にも述べたようにある意味当然の事です。
合わない人への対処法、
それは「深くかかわらないこと」です
もちろんハナから打ち解けることをあきらめる必要は
ありませんが、世の中どうしたって合わない人はいます。
そんな時はあきらめも肝心。
仕事上最低限の付き合いとし、
それ以上深く関わらないようにしましょう。
いつまでも「なんとかいい関係を」と思うと疲れますし、
そもそも価値観が合わないわけですから
無駄に傷ついてしまいます。
この人はこういう人だと割り切ることも時には必要です。
本当に疲れたらリセットする
人間関係って本当に複雑ですよね。
本気で悩んでいる方、辛いですよね。
でもね、心が病むほどつらい状況なら、
リセットしちゃっていいんです。
部署の異動願を出したり、
転職だって有効な手です。
人生はリセットできないかもしれませんが、
環境はリセットできるんです。
絶対に重く抱え込まないでください。
特に今は転職に関してかなり便利かつ活発な時代です。
ちなみに私も転職経験者です。
しかも、転職活動って実はメリットがたくさん。
デメリットはありません。
無料のサービスも充実しているので、
まずは話を聞いてもらうというのもオススメです。
転職のメリットについての詳しい記事はこちら。(すみません作成中です汗)
まとめ
人間関係の悩みに対する10の対処法をご提案しました。
①先に「与える」
②約束は必ず守る
③他人の為に使える時間の余白を残しておく
④人が絡む仕事ほど早く片付ける
⑤素直にあやまる
⑥難しい言葉を多用しない
⑦自分と異なる意見は、まず受け入れる
⑧感謝の気持ちを印象的に伝える
⑨合わない人とは深く付き合わない
⑩本当に疲れたらリセットする
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もちろん全てやってくださいなんて言いません。
取り組みやすそうなものでいいので、
何かひとつでも試してみたら
何かが変わるかもしれません。
みなさんのお役に立てますように…
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