「自動的に夢が叶う ブレイン・プログラミング」
著者のアラン・ピーズ/バーバラ・ピーズ夫妻は
「話を聞かない男、地図が読めない女」の著者ですよと言えば
ピンとくる方も多いのではないでしょうか?
私は今回タイトルに惹かれて半ば衝動買いしたので、
著者については後から気が付きました。
本書のメインテーマとは外れますが、
後半ではこの夫妻があのベストセラーを生み出すまでの
ストーリーにもなっていますので、
ファンの方には興味深いところかもしれません。
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もくじ
どんな本なの?
本書では、あなたが人生で心から望むことは何なのかをはっきりさせて、それを手に入れるための方法をお伝えする。
冒頭より引用
とあります。
脳のRASと呼ばれる部分にインプットする事で自動的に夢を引き寄せることができる
②インプットしたのちに取るべき具体的行動、心の持ちよう
ざっくり、このようなことが書いてあります。
抽象的な内容になってしまいがちな「夢をかなえる」というテーマなのに、
脳の仕組みについては科学的に、そして取るべき行動や心の持ちようについては
かなり具体的に書かれています。
だから読んだ後に「で、何をすればいいんやー!!」みたいなことにはならないです。
いくつか紹介されている手法の中から、「コレやってみようかな」というものが
どれか一つはあるんじゃないかと思います。
自分の考えに取り入れるかどうかは個人の判断ですが、私にとっては
非常に参考になりました。
こんな人には刺さるかも
-
- いつもなんとなく生きてしまっている人
- 自分の夢が何なのかはっきりさせたい人
- 夢の具体的な叶え方を知りたい人
- ものごとを客観的に見る視野を学びたい人
内容をもう少し
RASって何?
いきなり登場した難しそうな単語「RAS」
実はこれ、全然難しくありません。
正式名称は網様体賦活系(もうようたいふかつけい)
通称、RAS(Reticular Activating System)と言います。
「やっぱ難しいやんけ」と言われそうですね。
大丈夫、とりあえずこの難しい名前は忘れて下さい。
私も今、本を見ながら書きました。
このRAS、簡単に言うと脳に入ってくる情報を仕分ける「仕分け場」です。
何億ビットという大量の情報が一気に意識になだれこんできたら、その一つ一つに注意を向けて、判断を下すことなどできるわけがない。脳は対応しきれずに立ち往生してしまうだろう。
騒がしい空港のターミナルにいる時、どれほど騒がしくても
あなたの名前か、あなたの搭乗機の番号がマイクのアナウンスで流れたら、
あなたはそのアナウンスに集中しますよね。
あるいは新しい車が欲しくなったとすると、
街中どこにいてもその車種が目につくようになりますよね。
これらはすべて、RASの仕業だってことです。
無意識的にピックアップしてくれるというわけです。
「カクテルパーティー効果」とか「選択的注意」とも言われるそうです。
うわー!心当たりあるぅ〜
まずは自分の望みをはっきりさせよう
多くの人は、自分の人生において「何をしたいのか」「どうなりたいのか」を
はっきり認識していません。
なんとなく大学に行かせてもらってなんとなく就職してなんとなく家を建てて…
別にこれが悪いとは全く思いません。
私も今までは案の定このくちです。
しかし自分でも気付いていないだけで、実は大きな野心があったり、
大きな成功を収めたり何かを成し遂げたいという気持ち、
本当はそんな気持ちがあるのに、無意識に考える事を抑え込んでいる。
なんて事が心の底にあるのかもしれません。
漠然と送る人生も幸せかもしれませんが、
自分の真なる欲求を満たすことができた人生の方が、
幸福度は高いと想像します。
そう、みんな自分のことって意外と知らないですよね。
本書では、こういった潜在的に自分のやりたいことを
クリアにする手法が書かれています。
どんなことでもいいから10〜20個をめどに書き出しましょうとのことです。
(違うと思ったら適宜書き換えOK)
これを読んだ時「あーここでも出てきたか」と思いました。
世の中の成功者と呼ばれる方々って、みんなコレおっしゃいますよね。
しかも「紙に」って。
本書ではこの効果について、説得力ある形で説明してくれてます。
要約すると手で書き、目に触れる事でRASにプログラミング。
そうすればあとはRASが必要な情報だけを集め、
達成方法を教えてくれるというわけです。
まず何をしたいのかをはっきりさせる。
どうすれば達成できるのかは、RASに任せておけば、そのうち自然にわかる。
この段階では、「どうすればいいか」は絶対に考えてはいけない とまで言っています。
人生でほとんど何も達成できない人、
人生からほとんど何も得られない人が多いのは、
自分の望みをはっきりとわかっていないから。
ん~、耳が痛いです…
夢をかなえるための心と行動
上記までが本書の核となる部分です。
これを前提として、このあとは目標を定めてからの
心の持ちようや行動について述べられています。
かいつまんで紹介します。
他人が何と言おうがやり抜く
夢や希望を語ると、必ず幻滅させるようなことを言ってくる人っていますよね。
それは心配からくる善意であったり、ねたみからくる悪意なのかもしれません。
本書では、例えば心配して「とにかくやめておけ」となだめてくる友人への
対処法まで書いてくれています。
著者はよほどみんなから止められたんでしょうか笑
責任自分論
けど、こうも書いています。
ここは個人的にすごく好きな箇所です。
すばらしい成功を手にしているなら、それはあなた自身の功績だ。成功を手にしていなくても、それはあなた自身がもたらした結果に違いない。(中略)ジャンクフードを選ぶのもあなたなら、ジャンクフードを口に押し込む手もあなたの手だ。(中略)やりたくないことをするように言われたとき、「いやだ」と断らなかったのも、あなたを失望させるような人を信じると決めたのも、あなただ。
*太字は筆者が加工
つまり、何が起ころうがすべては自分のせいだってことですね。
これはむちゃくちゃ大事な考え方だと思います。
今を作ってるのはほかの誰でもない、過去の自分ですよね。
よろしければこちらの参考記事もどうぞ
【あなたは大丈夫?】「忙しかった」と言ってはいけない理由
数のゲームを楽しむ
私は、生命保険の外交員だったころ、「1:56」という数字を覚えた。
道で誰かに話しかけて「生命保険に加入しませんか?」と勧誘したとき、五十六人に一人が「いいよ」という返事をくれたからだ。
つまり、一日に一六八人に話しかけさえすれば、三件の契約が取れて、全保険外交員の上位五パーセントに入る営業成績を上げることができた。
このような考えは営業職を経験した方ならなんとなく耳にしたことが
あるかもしれません。
「顧客にアプローチしたうち〇%が交渉の席につき、
新規顧客獲得は交渉にこぎつけたうちの△%だから、アプローチ数は…うんぬん」と。
著者によれば、すべての事はこの「数のゲーム」に当てはまるということです。
簡単に言うと、「すべてのことはいつか成功する。遅いか早いかの違いだけだ」
ということ。
そして、この数のゲームを「楽しむ」と言っています。
前向きですよね。本当に。
あのベストセラーまでの道のり
冒頭で紹介した「話を聞かない男、地図が読めない女」
ここに行きつくまでに、著者夫妻がいかにRASを駆使し
困難に立ち向かい戦いぬいたのか。
壮絶なサクセスストーリーが語られています。
このあたりでは「行動することの大切さ」をひしひしと感じました。
一見、というかどう見ても無謀なチャレンジなんですが
結果として彼らは成功をつかんだわけですから。
「自分には無理」って決めつけてしまうことって
ものすごくもったいない事なのかもしれませんね。
さいごに
最初のRASの説明のところは正直「うわっ」と難しそうに感じましたが、
日常で我々が経験したことがある事例で示してくれるので
「あー!あるある」という気持ちになって、一気にページが進みました。
そして抽象的な表現にとどまることなく、
夢を叶えるまでの方法をかなり具体的に、
そして順を追って書いてくれてます。
長くなりすぎるので省きましたが
「期限を切る」「小さな目標に切り分ける」「目標を視覚化する」など
ご紹介したいワードはまだまだたくさんあります。
随所に著者の尋常じゃないハートの強さが垣間見えて
くじけそうになりますが、
一方ですぐにマネできるものもたくさんあるので、
読んだ後の”身についた感”は結構なレベルで得られましたね。
私もさっそく人生の目標を紙に書き出しました。
その一部をかなえるための行動の一つとして、
今この記事を書いています。
WEB関係なんて本当に疎くて苦手分野だったのに、
今こうして頑張れています。
この本をきっかけに、です。
本書があなたにとって何かのきっかけになれば嬉しいです。
さいごに、本書の最後に紹介されている格言を。
頭の中で考えたことを、心から信じられるなら、人はそれがどんなことでも達成できる。
ナポレオン・ヒル(一九三七年)
合わせて読みたい「【行動力がある人の行動パターン】まず行動するべき5つの理由」
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コメント
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[…] ※この本の本筋のテーマとしては「脳のRASという機能にプログラミングしてしまえば、夢は自動的に近づいてくる。さらにこんな風に考え、実行すればいいよ!」というものです。一つの例を出します。例えばベンツが欲しいと思ったら、その日から不思議なくらい街中でベンツを見かけますよね?これって偶然ベンツが増えたわけではなく、RASがそのようにプログラミングされた為に無意識のうちに情報収集をしてるということなんです。なんかおもしろいですよね。興味がある方は是非読んでみてください。(書評はこちら) […]
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