【渦の中心となる】30代でチームのリーダーになったら最初に読む本

3.5
リーダー

「会社をよくしたい」定年まで勤め上げるかどうかは別にして、せっかく働く職場なら「よくしたい」と考えるのはある意味当然な考えだと思います。
会社の為に身を削るというのとは少し違いますが、少しでも自分のかかわる環境をよくしたいと思うのが人情ってもんですよね。

今回ご紹介する本は『30代でチームのリーダーになったら最初に読む本』

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30代でチームのリーダーになったら最初に読む本ってどんな本?

「会社をもっと良くしたい」というそれぞれの思いをつつみ込みながら、めざす姿に向かうプロセスを変革リーダーと共に考え、描く。商品・サービスにそこで働く人たちの思いを込め、お客様に新たな価値を提供するためのフォーメーションを形づくる。

30代でチームのリーダーになったら最初に読む本「はじめに」より引用

そうやって1000人以上もの変革リーダーとともに、企業を風土から変える活動をしてきた岡村衡一郎氏が組織を「よくする」ための方法を実例を交えながら解説する本です。

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父ちゃん的 超独断評価

総ページ数 184p
父ちゃん読了時間 4日
父ちゃん的読みやすさ 「そこそこ読みやすい」
定価 1,500円+税
父ちゃん総合評価 3.5 out of 5 stars (3.5 / 5 Piggy-Points in Tooltip)

著者情報

岡村 衡一郎(おかむら こういちろう)
株式会社スコラ・コンサルタント プロセスデザイナー。顧客満足度を高める要因、低下させる要因を企業風土・体質面からとらえ、業績向上につなげていくアプローチを得意とする。
株式会社船井総合研究所で小売業、サービス業、飲食業を対象に現場の実務支援を主軸とした販促支援に携わるなかで、企業風土と業績の関係を強く意識するようになり、2004年スコラ・コンサルタントに入社、2011年執行役員に。
「風土改革とは、顧客の支持が今以上に高まる状態に会社を変えていくこと」を信条とし、いい会社づくりを共にめざし伴走した変革リーダーは1000人を超える。
変革を実践する経営者やリーダーのためのプログラム「経営者オフサイトミーティング」「変革リーダー実践会」や、変革コンセプトを定め具体的な打ち手を見いだす変革スタートアッププログラム「いい会社づくりワークショップ」などを提供している。ドラッガー学会会員。

30代でチームのリーダーになったら最初に読む本❘ざっくりした内容

本書で紹介されている「会社をよくするステップ」は次の5つ。この5本柱に沿って内容が構成されています。

  1. 思いを自分の上に置く
  2. 変革仲間を見つける
  3. 「理想vs現実」の突破口を拓く
  4. 成果定義を変える
  5. 商品・サービスをみがき込む

1.思いを自分の上に置く

これはつまり、メンバーだけがリーダーの目指す姿に向けて頑張るのではなく、自分一人ではできないような大きなことを目標に設定するということ。
会社をよくしようということはメンバーだけでもリーダー一人だけでもなく、チーム全員で目標に向かうということですね。

2.変革仲間を見つける

上記のように会社をよくしようと一人で思っても難しいもの。だから仲間を見つける必要があります。立場や肩書をはずし、100%同じ考えでなくてもOK。直接的でも間接的でもとにかく協力しあえる仲間を探す。

3.「理想vs現実」の突破口を拓く

変革を進めるにあたってぶつかる「理想と現実」の壁。仕事の中には様々な見方や考え方の対立があります。「納期と品質」などが最たる例。現場での雑談からヒントが…

4.成果定義を変える

成果とは何か。社内に目が向いた「自社都合」的な成果で評価がされていないか。そこからは「こんな会社でありたい」という未来へ繋がりにくい。徹底的にお客様目線で考えることが本当に良いサービスを生み、人を巻き込み、「よい会社」につながっていく。

5.商品・サービスをみがき込む

ここまでの活動で一人ひとりが主体的に「めざす姿」に関わるようになてきた。あとはこれらの判断軸や醸成された風土をベースに、商品やサービスにはんえいさせていくことで「めざす姿」が完成する。

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印象に残ったワード|不平・不満、反対意見の向こうに思いがある

いつも不平不満や反対意見ばかり出す人を毛嫌いするのではなく、一度ガマンして意見を聞いてみる。

その人は「なぜ、不満に思っているのか」「反対しているけれど、どうなったらいいと思っているのだろうか」といった、不平・不満、反対意見の向こうにある意図に焦点を当てて、真意を聞いてみるのです。

30代でチームのリーダーになったら最初に読む本 p,54-55

僕の中でも「いつも文句ばっかりの人」は組織にとってマイナスだと思っていました。若手メンバーにも「(あの人のようになりたくなければ)文句を言うんじゃなくて、意見を言おう」ってうるさーく言ってきました。ところが本書では「その反対するエネルギーの向こうにある前向きなエネルギーに目を向ける」ということが書かれています。確かに「よくしたい」から文句を言うわけですよね。これは自分の中で色メガネで見てしまってたな~と反省。

まとめ

今回は30代でチームのリーダーになったら最初に読む本 岡村衡一郎(東洋経済)をご紹介しました。企業のコンサルティングを得意とする筆者らしい内容。しかし、個人的にはやや視点が「経営者」寄りな点が気になった感があります。「会社をよくする」という気持ちを原動力に活動するのは非常に素晴らしいことだと思うのですが、タイトルの通り「30代でチームのリーダーになったら最初に読む本」というのであれば、まずは目線が『会社全体』ではなく『自分のチーム』に行くのが自然だし、まずは足元を見るという意味でそうすべきなんじゃないかなと思います。もちろん最終的には各リーダーが会社をよくする為に束になることが理想なのは理解しています。…もしかしたら僕のこの「まずは自分のチームを」という考えが間違っているのかもしれないですね。最初から「会社を良くする」というベクトルのもと仕事を進めることで組織全体として軸がブレないということなんでしょうか。そう思うともう一回読んでみようかなと思い始めましたw

 

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