貯金しないといけないなと思いながら、なかなかお金が貯まらない。
詳しい友人に勧められるがままに投資を始めてみたけど、これでいいのか不安。
でも何から勉強すればいいのかわからない…
そんな人、多いんじゃないかと思います。
この記事では、そんな悩みを解消してくれる一冊の本をご紹介します。
この本を読めばお金の貯め方、使い方、増やし方などのマネーリテラシー、そして働く意味などについて多くの基本的思考を身につけることができ、あなたが将来お金に困らない人生を送れる可能性がぐっと高まります。
僕は今回、あえて漫画版を購入しました。
理由は「いつか子供たちにも読んでほしい」という思いからでした。
それくらい基礎として叩き込んでおきたい教えが詰まった一冊です。(案件ではありませんw)
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もくじ
どんな本なの?
一言で言うとお金持ちになるために必要な黄金法則が紹介されています。
内容はストーリー仕立てになっており、一人の少年が大富豪に「お金持ちになるための話」を聞きに行くところから物語はスタートします。
さらに、お金のみならず終盤には「幸せ」に通じる教えにも触れられている、実に奥深い良書です。
通常版に加え、ここで紹介しているように漫画版も発行されており、小学校高学年くらいの子どもにも理解しやすいようなものになっています。
本の内容についてよりわかりやすい説明がされている冒頭部分をご紹介します。
本書は1926年にアメリカで出版された『The Richest Man In Babylon(バビロンいちの大金持ち)』を翻訳、脚本、漫画化したものです。
古代バビロニアを舞台に、お金を貯め、守り、増やす原理原則が学べるこの物語は、資産家や銀行員たちに読まれ、瞬く間にベストセラーになり、今なお、多くの人に読まれています。現代に出版されている多くのおかなに関する書籍の原点ともいうべき本でもあります。
バビロン大富豪の教え p,4より引用
なんと約100年前に書かれたもの、もっと言えばこの物語の舞台であるバビロニアは約2500年以上前に存在した国。
そんな昔の教えがなぜ今もなお取り入れられているのか。
それは本著に書かれているお金の法則が「本質的」であり「普遍的」だからです。
お金を増やす裏ワザのような小手先のことであれば、間違いなくここまで語り継がれることはなかったでしょう。
本著で紹介されている『黄金に愛される七つ道具』、『五つの黄金法則』は、間違いなく現在に通じます。
基本情報
総ページ数:466ページ
父ちゃん読了時間:1日
父ちゃん的読みやすさランク:非常に読みやすい
定価:1620円+税
こんな人に刺さるかも
-
- なかなか貯金ができない人
- お金について勉強したい人
- 老後を見据え、資産運用を考えている人
- 自分の人生について改めて見つめ直したい人
内容をもう少し
なぜ、同じように働いているのに、貧乏人とお金持ちがいるのか?
冒頭でふれたように少年が大富豪に「お金持ちになるための話」を聞きに行くことから物語は動き出すわけですが、そのきっかけとなったのは少年が一つの疑問を抱いたからでした。
それは
確かにそうですよね。
僕たちも去年より給料が上がったはずなのに一向に生活が豊かになった感じがしない。
なんでいつも同じように飲みに行ってるアイツが余裕で貯金してるんだ。
なんて感じること、ありますよね。
ないわ
あるわ!
『黄金に愛される七つ道具』
ここで登場するのが、物語で少年が大富豪より授けられた基礎となる七つの教えです。
『黄金に愛される七つ道具』
- 収入の十分の一を貯金せよ
- 欲望に優先順位をつけよ
- 貯えた金に働かせよ
- 危険や天敵から金を堅守せよ
- より良きところに住め
- 今日から未来の生活に備えよ
- 自分こそを最大の資本にせよ
いくつかを抜粋して説明します。
収入の十分の一を貯金せよ
非常にシンプル。
一見当たり前のことのように思えるかもしれませんが、意外とできていない人は多いのではないでしょうか?
これを実行するにあたり大切になってくるのが「2.欲望に優先順位をつけよ」です。
人間の欲望には限りがありません。
十分の一を貯蓄に回そうと思えば、残りの十分の九しか使うことはできません。
ですから、本当に必要なものだけに絞り、優先順位の低いものは切り捨てよと言います。
さらに、そうしても大して生活水準は変わらないと大富豪は言います。
結局ビンボー人はがまんしろってこと?
ちがうよ。
こうすることで「本当にやりたいこと」にお金が使えるということやね!
サラリーマンの平均生涯年収は約2.7億円(*)とされています。
この教えの通り堅実に十分の一を貯金し続ければ2,700万円の貯金ができ、計算上は老後2,000万円問題も解決しちゃうって話ですね!
(*)みんなが知りたい資産運用 りそなグループより
貯えた金に働かせよ
本書では信頼のおける者にお金を貸し、利息を受け取るということが描かれていますが、
これは今でいう「投資」にあたるでしょうか。
僕が小学生だった30年前などは銀行の利息が高かったので、貯金という一種の「投資」が最適解でした。
ですが今はご存知の通り銀行金利は定期預金で0.02%ほど。
ネットバンクなどでいいところを探してもせいぜい0.1%ほど。
100万円預けても一年で1,000円しか増えません。
日銀が目標として設定しているインフレ率は2%ですから、これではモノが高くなるスピードに追いつけず、実質お金が減っていくという見方もできます。
本著では物語の合間に現在に置き換えた解説が入っているのですが、
ここでは何に投資すべきか?という問いに「外国株式へのインデックスファンドへの長期投資」が挙げられています。
短期的には大きなリターンはないかもしれませんが、初心者にとって最も簡単で再現性が高く、将来の備えに最適な投資と言えると思います。
ちなみに僕も運用益が非課税になる積立てNISAで全世界や米国のインデックスファンドに投資をしています。
投資はあくまで自己責任でお願いします!
自分こそを最大の資本にせよ
本著では少年が大富豪に「お金」が入った袋と「知恵」が入った袋、どちらかを選べと迫られる場面があります。
少年は「知恵」を選択し、お金を増やすための「知恵」が目の前のお金より重要である事を証明するための旅に出ることになります。
少年は旅先で詐欺や窃盗などに合いながらも成長し、知恵を得ていきます。
現代においても、もちろんこの考えは大事なものになりますよね。
上でご紹介した投資などは確かにお金が増える可能性の高い方法ではありますが、それでも短期間に資産が何倍にも増えることはそうありません。
中にはそのような投資方法も存在しますが、そこには引き換えとなる巨大なリスクが存在し、再現性がありません。
しかし、自己投資はどうでしょうか?
身についたスキルは盗まれることはありませんし、そのスキルで事業を興せば一気に資産を増やせる可能性があります。
現代でいうと様々なセミナーや講演、有料ニュースサイトなど、自己投資の選択肢も無数に存在します。
変化のスピードがますます速まる現代において、少しでも自分を高める努力をするということは必須科目であるように思います。
しかし、セミナーなどでは中には詐欺まがいのぼったくりセミナーが存在するのも事実。
とは言えなかなか見分けがつくものではありませんし、ついつい二の足を踏んでしまうというのもよくわかります。
そこで僕が最も安全で健全な自己投資だと考えるのが「読書」です。
著者の知識や経験がぎゅっと詰まったものを1000円程度から買えるというのはコスパ最高です。
何度でも読み直せるし、不要になったら売ることもできます。
ビル・ゲイツやイーロン・マスクなど、多くの成功者にも読書家が多いことは有名ですね。
何から手を付けていいかわからない方は読書から入ることをオススメします。
読書のメリットについては【人生を豊かにするツール】本を読むってむっちゃいいをどうぞ
読書を習慣化する方法は【挫折経験ありの僕も克服】実体験から得た 読書を習慣化する11のポイントをどうぞ
僕に刺さったポイント
経済的に豊かになれるものならなりたいというのは自然な思考かと思います。
本著にはお金持ちになるための法則が書かれていますが、決してラクして富を築ける裏ワザなどありません。
本著において、僕が最も心に響いたのが以下の3つのポイントです。
- お金持ちは物質的な消費は精神的に満たされないことを知っている
- 人に感謝されるように懸命に仕事をすれば心が満たされる。お金はおまけである。
- お金持ちとそうでない人との決定的な差、それは動いた者とそうでない者
お金持ちは物質的な消費は精神的に満たされないことを知っている
「収入の十分の一を貯蓄に回し、残りの十分の九で叶えられない欲望を諦める」のパートで登場する情報です。
あのビル・ゲイツも飛行機での移動はエコノミークラスだそうです。
理由は「ファーストクラスでも到着する時間は一緒だから」だそうです。
言葉がございません
僕の周辺で自らビジネスをしている人が何人かいるのですが、彼らに共通していることはこの2点。
- 昔は派手に使ってたが、今は金持ちだからって散財しない。
- 僕らよりよっぽどお金の事(税制や社会保障制度など)に詳しい。
彼らは昔の散財で心が満たされない事を学んだのです。
だからこそ無駄遣いを省き、お金を有効活用する方向に舵を切ったわけです。
金持ちだからよく勉強してるのではなく、よく勉強してるから真の金持ちなんだなっていうのがよくわかりますよね。
人に感謝されるように懸命に仕事をすれば心が満たされる。お金はおまけである。
これは成功者の方々が一周回ってたどり着く境地なんだと思います。
事業を興して成功した人って、もう一生働かずに食べていけるだけの蓄えがあるわけです。
だけど彼らは働き続けますよね。
もちろん彼らが仕事好きな人間っていうのもあるでしょう。
ですが、彼らは常に「世の中の役に立てるモノはないか」と考えます。
それも一生懸命に。
結果、僕らは日常生活の至る所で彼らのお世話になっていますよね。
先程「消費では心は満たされない」という話を紹介しました。
そこから行き着く結論として、「一生懸命誰かの役に立ちたいと思って仕事に打ち込む」ということは何よりも人生の充実度を高めるという結論に至ったということでしょう。
僕も含めて多くの方がお金(生活)のために働いていると思います。
ですが1日の多くの時間を割く仕事、せっかくなら誰かに感謝されるよう一生懸命取り組んだ方が人生は豊かになるのかもしれませんね。
お金持ちとそうでない人との決定的な差、それは動いた者とそうでない者
人は「勉強しなきゃ」と多くの情報をインプットします。
しかし、結局インプットしたことに満足してしまい、行動に移すことをしない人が圧倒的多数です。
会社での研修などはまさにそうではないでしょうか?
研修中は「明日から取り入れよう」と思いますが、研修が終わった瞬間に忘れますよね。
では将来的にデキる人とそうでない人の差をつけるものは何か。
それは「行動に移すかどうか」です。
学んだことをしっかりアウトプットし、思い通りにいかなかったことは検討し、修正する。
優秀な人ってこれを確実にやるんですよね。
ここで触れられてることもまさにコレ。
大富豪の教えに対して「そんな風に簡単にいかない」とつっかかった一人の男が
「そうやって何事も頭から否定する姿勢が今日の貴様を産んだのだ!!」と一括されるシーンがあります。
インプットすらしようとしない人はもはや論外ですね。
まとめ
2500年も前の人たちがたどり着いた真理。
現代に置き換えても全く違和感がない感じていただけたのではないでしょうか?
我々が人間である以上、本質的なモノというのはいつまでも変わらないんでしょうね。
さて、ここまで読んでくださった皆さんには是非行動に移せる人になってほしいと思います。
先ほどご紹介した読書なんかは非常に取り入れやすい第一歩になり得ます。
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